ミュージカル空色勾玉って?

 空色勾玉は、作家・荻原規子さんの著書です。「神々がまだ地上を歩いていた古代日本を舞台としたファンタジー。『白鳥異伝』、『薄紅天女』と続く「勾玉」シリーズ3部作の第1弾。1988年に福武書店から刊行されたこのデビュー作は、日本児童文学者協会新人賞を受賞、ラジオドラマ化もされ、アメリカで翻訳出版されるなどの話題を呼んだ。本書は徳間書店から1996年に再刊行されたものである。
国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は。
福武書店版の帯の文句がなによりもこの本の世界を物語る。
 「ひとりは「闇」の血筋に生まれ、輝く不死の「光」にこがれた。 ひとりは「光」の宮の奥、縛められて「闇」を夢見た。」
不老不死、輪廻転生という日本の死生観や東洋思想とファンタジーの融合をなしえた注目の作品。主人公2人の成長の物語としても、その運命の恋を描いた恋愛小説としても、一度表紙を開いたからには最後まで一気に読ませる力にみちている。中学生以上を対象とした児童書ではあるものの、ファンタジー好きの大人の読書にも耐えうる上質のファンタジーである。(amazon.jp)」

この作品は、2004.8.に劇団ひまわりによりミュージカル化されました。その感動は、ここで数行で書くことなどできないほどおそろしいものがありました。そしてこのミュージカルナンバーは、ZABADAKによりCD化され、現在発売されています。
「劇団ひまわりミュージカル『空色勾玉』のために作られた曲たちが、サウンドトラックの既成の概念を突き抜けたコンセプト・アルバムになった。音楽を手がけた吉良知彦のユニットZABADAKのアルバム『空ノ色』としてリリース決定。レコーディングには同劇の出演者たちも歌・楽器で参加し、劇中で使用された曲はほぼすべて、全17曲を収録している。あの舞台の感動がもう一度よみがえる!(amazon.jp) 」

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